勉強を教えないことについて、どう思われますか?
男子生徒の母親
うちの子どもは日本語を一切習ってませんが、ゲームがしたいあまりに、かなり難しい漢字を読めるようになりました。どのような人でも、やがてはどのような形であれ社会に出るという場面に直面します。
大手の企業に就職することを望むなら、サドベリーの勉強をしない方法は困難な道とはっきり言えるでしょう。
しかし、もしも個人で事務所を経営、アート関係、芸能関係、小さい企業への就職、資格を所得して福祉の道へ・・・などなど、現代の多様な職業の選択肢の中ではサバイバルする能力、いろいろな年齢の人と接することができるオープンな心などを育てるには、最適の環境と言えます。
したくないことはしない、自由に遊ぶだけではだめだということが、ある年齢になるとわかってくると思います。
そこから1、2年はとても苦しい勉強の期間があるかもしれませんが、人としての土台がしっかりできていれば、必ず子どもは望む道に歩んでいきます。
私もそうでした。勉強や何かがしたくなったときに質問できる環境さえあれば、学びは展開していくと思います。
女子生徒の父親
最初は多少の不安もありましたが「必要なことは本人が自ら興味をもって学んでいく」。
これが1年半子どもを通せての確信です。勉強とは何かと問われれば、親としてさまざまな考えがあるかと思います。
本人が自分らしく幸せに生きてほしい、同時に社会に役にたつ人間になってほしい、そのために困らないために学んでほしいという思いは、どの親も同じかと思います。
強いられた学びからでは決して得られない自発的な学びの中にこそ、本人を幸せにする学び、勉強があると今は確信しています。
これから先、実際に不安がまったくないといえばそうではないかもしれませんが、おそらく一般的な学校に通わせている親御さんとその程度は同じかもしれません。大人が用意した勉強とは何なのかを常に考えさせられます。
7歳女子生徒の母親
特にきにしてません。今、娘は赤ペン先生をゲーム感覚でやりたいときだけ一人でやっています。
親も聞かれない限り教えません。一日の平均勉強時間としてはわずかですが、集中しているので、どんどん身についています。
また、国語、算数といったいわゆる教科以外にも大事なことがあると思うので、沢山の事を学んでほしいと思います。
7歳女子生徒の母親
勉強をする場は学校だけではないと思っていて、家庭では興味を持ったときに親が意識的に教えるようにしています。
スーパーに買い物に行けば足し算や引き算。葡萄の粒で掛け算や割り算。リンゴを切れば何分のいくつ。通学路や駅には漢字がいっぱいですから。
生活で使いこなす以上の学力を身につけるのは、本人の目的意識が明確になった時がスタート地点になるのでしょう。