子どもがゲームばかりするのではと心配です。
サドベリースクールは生徒個人の活動は生徒自身に任せています。それは生徒が人生で自分のかじ取りを自分で行っていけるように。
そのため、スクールでは生徒たちが思い思いの活動をしています。その1つにゲームをしている生徒もいます。
スタッフからゲームに対して「止めなさい」と注意を促したり、「他の活動もしてみたら?」と誘導することは行いません。
ゲームをしてもしなくても、ほかの活動をしてもしなくても、それは自分で決めたこと。その責任は自分で取る必要があります。そういうことを生徒自身が学んでいく教育となっています。
またゲームは悪いことばかりではありません。ゲームを友達とやることを通じてコミュニケーションを取ったり、集中力や推測すること、共通の話題で盛り上がり仲良くなることを味わうことにもつながります。
これは将棋やチェスでも同じです。ゲームがだめで将棋は良いと思う気持ちは大人や時代の評価です。
卒業までずっとゲームをして「楽しかった子ども時代」を思い出に巣立つ生徒もいれば、ある生徒は2週間ゲームをやり続けて、全てクリアしたので、もうゲームは必要ないと全く見向きもしなくなり、その代わりに計算ドリルをゲーム感覚ではじめました。
とても面白かったようで、こちらもすぐに満足して次の興味に移っていきました。計算はずっとやっていてほしいと思いますか?全ての活動は等しく同じ価値があるというのが、サドベリースクールの考え方です。