自由な環境だとトラブルが頻発しそうですが?

自由な環境とは各自が好き勝手にしているイメージもあるため、トラブルが起こりやすいと想像されるかもしれません。しかし、自分の自由だけを大切にして相手の自由を大切にしないのは自分勝手であり、相手の自由だけ大切にして自分の自由を大切にしないのは自己犠牲です。これらはどちらとも自由ではありません。

私たちはそもそも、生徒の自由裁量度の高い本校の環境であれ、そうではない不自由な環境であれ、人が2人以上いれば何かしらのトラブルは起きるものだとも考えています。教育もしかり、あらゆる人間社会しかりです。そのため、自由な環境だからトラブルが頻発するというものでもないと考えています。逆に世の中では生徒の自由裁量度を重視していない教育という不自由な環境で、どれほどのトラブルが発生しているか、ご想像に難くないと思います。

しかしトラブル自体が起こりづらくなること、そして起きたときに解決できることは可能です。そのために必要なことは「自分に向き合うこと」と「他者を大切に扱うこと」であり、この2つの両立は本校の入学方針・在籍方針の1つである自己管理により可能だと考えています。

トラブルでは勘違いなどもありますが、例えば自身の向かい合いたくない暗い面を消化できずに他者に投影することで起きることもしばしばです。しかしその自分に少しずつでも向き合えれば成長できます。本校はそれらもしやすい教育環境にしています。ぜひ生徒には自分も相手も大切にする本当の自由を自ら身に付けて、将来の自分の社会である、家庭や職場、地域や世界で活かしてほしいと考えています。