生徒回答『好きなことだけしていて視野が狭くならないか』

皆さんこんにちは、生徒です。
今回の内容は『好きなことだけしていて視野が狭くならないか』ということで、
こちらはよく入学検討をされている親御さんからいただくご質問です。

結論からお伝えします。
私が思うに、好きなことだけしていて視野が狭まるか否かは「本人次第」だと考えます。

サドベリーには、基本的な学問としてのカリキュラムがない分、視野が狭くなりやすいのではないか、
本人の選択にも影響があるのではないかと、心配される方もいらっしゃると思います。
特に年少のお子さんを持つ親御さんは、大きな懸念のひとつかもしれません。

私は小学校に6年間通って卒業していますので、公教育を全く受けていないという視点では書けませんが、
その分、サドベリーと公教育、どちらの立場も経験した者としての視点でお伝えできればと思います。

というのも、私自身は公教育のような授業を受けていても、自分の好きなことだけしていても、
視野が狭い人は狭いと感じますし、広い人は広いと感じてます。
本人がどのような学びを得たのかや、環境による影響も大きいので、この点は一概に語れません。
(そもそも、どこまでの視野を基準とするのかは疑問ですが)

しかし、それを言ってしまうと終わってしまいますので、少し別方向から考えてみましょう。

好きなことだけしていても、視野が広がる機会はたくさんあります。
もちろん何を好きなのかにも寄るとは思いますが、重要なのは好きであることによるエネルギーがあることです。

興味というものは今あるものだけに留まらず、追求していくほどに広がり、
思わぬ方向にもたどり着いてしまえるような、とても強力なものです。
私がこの文章を書いているのも、今とは違い本が嫌いだった頃、たまたま読んだ一冊に感心したことが始まりでした。

何がどう結びつくかなど本当にわからないものです。

若輩者である私がこのようなこと書くのは恐縮ですが、その不明瞭さにリスクを感じても、
子供の自立のため信頼を置いて任せることは、親としての自立に必要なことかもしれません。

子供がゲームばかりしていて、勉強をしたがらなければ心配する方もいるかと思いますが、
もしその興味の矛先が教科的な何か(例えば国語や算数)ならば、喜んでやらせてあげるでしょうか。
子供についての疑問を、自身と向き合うきっかけとして見てみると、親御さんとしても意外な気づきがあるかもしれませんね。

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