written by staff
杉山まさる

「サドベリーで字を覚えられますか?」

年少のお子さんがいらっしゃる保護者の皆様より、時々ご質問をいただきます。

12年間サドベリースクールで生徒達と過ごしていてお答えできるのは、

「ご本人次第」

ということです。

生徒達は、主に言葉でのコミュニケーションは覚えていきます。

ただ、字をちゃんと書けるかというと、そこは本人次第です。

およその生徒はどこかの段階で、「あ、字は書けた方がいいな」と思い、書いたり読んだりたくさんして覚えていきます。

しかし、サドベリーは、誰かや何かのせいにせず、自分で自分を育てる学校です。

そのため、心に傷を抱えていたり、誰かや何かのせいにしたくなると、字も含めて色々と難しいかもしれません。

生徒達は普段、言葉を話す・聞く・読むは毎日しています。

私の経験上、サドベリーはおそらく一般的な学校より、特に話す・聞くは多いと思います。

「何でそんな言葉、知ってるの?」

という言葉も知っています。

生徒同士やスタッフと日常的に会話したり、ミーティングで話したりしているから。

というとそれっぽいですが(笑)、もちろんそれもあると思いますが(同じ言葉をその後使っていたりしますし)、結構YouTubeを観たり、インターネットで知ったり、ゲームの中でも、知ったりしていると思います。

そしてそれらを、実際に自分で使っているから取得していくのだと。

もちろん、ご家庭の中や、登下校中も色々な言葉を知り、習得していると思います。

そしてそれらをアウトプットしているから、身についていく。

字を書くことは、書いていかないと覚えづらいので、それは本人次第だと思います。

スクールでもパソコンで字を書くことは抵抗がなくても、ペンで書くことは抵抗のある生徒もいます。

習得年齢というのもありますが、私達としては、

「まぁ、本人のことなので、本人に必要な時に覚えればいいのではないでしょうか」

という考えです。

私たちは、恐竜が大好きだった生徒は、ひらがなよりカタカナの方を先に完璧に使いこないしていたとか、様々なケースを見てきています。

ですから、習得するときは習得するケースをたくさん知っています。

もちろん、だからといって「字が書けないとだめだ」とか、「字が書けなくても問題ない」などと言うつもりはありません。

でも、このパソコンやタッチスクリーンの世の中でも、字を書く機会はあるように、サドベリーでも字を書く機会はあります。

冒頭の写真の、ありがとうカードを書くような時です。

直接書いた字だから、気持ちが伝わるというも事実。

ですからサドベリーでは、こういう時に覚えていくという面もあります。

意識しないで習得することもあれば、好きだから興味があるから習得していくこともある。

同じように、必要だから習得していくのも自然なことだと思います。

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