【スタッフ教育コラム】サドベリースクールと勉強
勉強的なカリキュラムなどないサドベリースクールですので、勉強についてよくご質問いただきます。
もちろん、東京サドベリースクール(TSS)でも勉強できます。
前提として、TSSは一般的な教育の学校(いわゆる小中高校)のように、学問中の一定教科がカリキュラムとして設定されていませんので、料理や映像を作ったり、歌や楽器、編み物、ゲーム、会話など、教科以外も含めて本当に様々な活動を、生徒が自由に行えます。
そのため、裏を返せば他の様々な活動と同じように、いわゆる教科的な勉強も好きにやっていいということになります。それらも内容、タイミング、スピードを自由に自分で決めてできます。
一般的な学校の一斉授業が早すぎる子も遅すぎる子も、自分の興味の深さや必要性、自分のペースで行えます。そもそもカリキュラムがないので得意な教科はどんどん進め、苦手な教科はじっくり進めるなど臨機応変に行えます。またこれまでの高卒認定の他に、2026年度からはサドベリースクールとして初の通信制高校と連携して高卒資格も取得できるようになりました。
そのため自分の興味を見つけたり試したりしながら、進学等の準備をすることもできます。
なお自由な活動の中の勉強っぽいものの他には、小中高校の教科にはない、例えば哲学をやっている生徒もいたり、政治について、また様々な学術論文を読むのが趣味な生徒もいたりします。
上記のようにいわゆる勉強的な活動をしている生徒もいますが、一般的な18歳以下の教科でTSSで人気なのは、算数・数学が多めです。特にスタッフから「数学やろうぜ!」とか「数学やらないと困るよ」などと声をかけるわけでもないのですが。
ちなみに今まで生徒から聞いた好きな理由は次のような感じです。
「計算が楽しいから」
「答えが合うのがクイズみたいでわくわくするから」
「答えがないものを考えるとおもしろいから」
「美しいから」
なお他の様々な活動と同じように、生徒本人が本当に興味のあることは勝手にどんどん始めて進めます。それは止めようとしても止められないほど(好きなことを止める気もありませんが)。
そのため、算数や数学も好きな生徒はひとりで勝手にどんどんやっていました。
世界発のサドベリースクールである、サドベリーバレースクール(SVS)を設立し、50年以上主要メンバーであった故ダニエルグリーンバーグさんは、コロンビア大学で数学や物理を教えていました。
コロナ禍以前に毎年SVSに訪問していた際は、「数学を学びたい」と自らダニエルさんに声をかけてきた生徒たち向けに少人数で教えていたり、
「なんで数学がみんな好きじゃないんだ?こんなに美しいのに笑」
と訪問した私たちに特別にサドベリー教育の講義をしてくれた際に、冗談ぽく言っていたりしました。おちゃめな方でした。
コロンビア大学で数学や物理を教えていた方が、まったくカリキュラムなどないサドベリーをつくられたことは興味深いですよね。
でもなんでも突き詰めれば一見反対に見えることに行きつくことはよくあることで、世界的な数学者で岡潔 (故人) 氏がいらっしゃいますが、彼は数学者でありながら“情緒”を大切にしていた方でした。「情緒が育たなければ、本当の知性は育たない」「スミレはただスミレとして咲けばいい」など、素敵な言葉を多く残されていますので、興味あれば書籍など手に取ってみられるとよいかもしれません。
アインシュタインも科学者でありながら、自身の科学が原爆投下に結びついた過去も大きく影響し、いわゆる理系の学問のみ存在すればよいなどとは考えていませんでした。むしろ文学や人間性なるものも大切にしていました。
なおTSSでも一般的な学校教育にある教科中にある活動に限定すると、他に芸術系も人気で生徒は何かを作ったり描いたりしています。最近はあまりいませんが以前は音楽もさかんでした。
論理の極致である数学は行きつくと美や芸術に通じているといわれますが、両方サドベリーで人気なのもおもしろいところです。

そう考えると「学問とは分断されたものではなく、1つの大きな家族のようなもの」であるし「1つの道はすべてに通じている」といえますね。
なんにせよ、生徒にはジャンルに関わらず楽しんでもらい、他者の楽しみも尊重する人生を送ってもらえたらと思っています。
(スタッフ 杉山)
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『自由を学びとする学校』を見に来て、子どもの選択肢を広げてみませんか?
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【オープンデイ】 (毎月週末・親御さんのみも歓迎)
サドベリースクールをプチ体験しませんか?生徒への質問もできます。
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【親子見学】(毎週火曜・親御さんのみも歓迎)
生徒の様子をご覧いただいたり、お子様が生徒と一緒に過ごせる時間もあります。
https://tokyosudbury.com/tour/
【1日学校体験】
生徒と同じように1日サドベリースクールを体験できます。
https://tokyosudbury.com/school-experience/


