【スタッフ教育コラム】子どもが「教える」ことで子どもが育つ

東京サドベリースクール(TSS)では、子どもは大人から常に和え得られなければ育たないとは考えていません。
様々なことを学びつつ、そして子ども自身が周りの人に教えることでも成長すると考えています。

新年度になり、現在ベランダをリニューアルしようとレイアウトを変え、お花を植え替えています。
今日もぽかぽかと暖かい春の陽射しの中、子どもたちとベランダでのガーデン活動が始まりました。

今日はいよいよ最後の鉢植えと、レイアウトの完成日。
土の袋を開けて、手でふわふわの土をすくい、花の苗をそっと植えていく。
白くて可愛い小さな花が、プランターの中に並んでいく様子は、それだけでなんだか嬉しくなります。



子どもはこれまで、他のスタッフと一緒に2度植え替えをしてきました。
今日はいつもガーデニングを一緒にしているスタッフではない、別のスタッフが一緒にやります。
普通は子どもが聞いて、スタッフが答えます。しかし今日は逆の立場。

ス「最初に何をするの?」
子「先に石を鉢に入れるんだよ」
ス「どれくらいの間隔で土を入れてお花を植えるの?」
子「これくらいで土を入れるよ」

そんな会話が飛び交いながら、順調に作業が進んでいきます。
人は教えることで学んだこと、経験したことを定着させていきます。
スタッフも大人ですから、聞かずとも自分で調べたりなんとなくでもできてしまいます。
しかし、そこはスタッフ。

あえて「教えてもらう」ことで、子が「育つ」ことを大切にしています。
最近学んだこと、経験したことを、一生懸命教えてくれる様子がとても印象的でした。



少し汚れた手も、砂のついたひざも、ぜんぶそのままで、笑いながら植え終えたあとのベランダは、小さな達成感でいっぱいでした。

これから日々、どんなふうに花が育っていくのか。そしてこの場所でどんな関りや気づきが生まれるのか。それを見守るのは、子どもたち自身です。
「育てることは、自分を育てること」。
そんなメッセージが、花とともに静かに広がっていく春のひとコマでした。



スタッフ 杉山


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