【スタッフ教育コラム】子どもの成長に大切な3つの間(マ)「時間」「空間」「人間」

東京サドベリースクール(TSS)は、「自分が社会でどう生きるのか」を大切にしている学校です。

その手段として、
「個人が様々な経験ができるように、自分の興味や人生を自分でデザインする自由があること」
社会の一員としての権利と責任を持てるよう、全ての学校運営に民主的に1票を持つこと」
自分という在り方を追及できること」
などあります。

そこには、子どもが自分自身として、また社会の一員としてどのように生きていくかの土台として、「時間」「空間」「人間」という三つの要素が自然に息づいています。

これらは分断された要素ではなく、日々の暮らしの中で重なり合いながら、子ども一人ひとりの自立と成長を支えており、家庭での子育てや会社などでも応用可能なものとなっているのです。


時間 ―― 自分で選び、引き受ける
TSSには、いわゆる決められた時間割やカリキュラムはありません。これらは社会の一員としての活動ではなく、個人の活動です。
時間は命でもあります。しかし一般的には子どもの時間は大人に管理されています。でも子どもの時間は「管理されるもの」ではなく、「自分で使うもの」です。この経験が少なければ、自分の時間という人生を、自分で考えられない大人に育ってしまいます。
「今、何をしたいのか。何をする必要があるのか」
「自分は何がしたくないのか、なぜしたくないのか」
「この気持ちは何なのか、どう向き合えばいいのか」
これら膨大な自身の感情に向き合う日々の問いの中でこそ、外からの指示に思考停止で従うのではなく、自身の内側から湧いてくる意欲が育っていきます。
焦らず、比べず、1つずつ。自分の人生を自分のペースで過ごす時間と、他との間で共に自分たちの空間をつくることは、自身の自己理解や自己調整の力も自然に高めます。
子どもの個人の領域に大人が心を向けつつも領域侵犯しないことで、ふと生まれた「やってみたい」をすぐに試せ、「もっとやりたい」という探究心や創造性の源になっていきます。

空間 ―― 自分でいられる環境
TSSは「学びの空間」であると同時に、「一人の人間として安心して存在できる空間」であることを大切にしています。
静かに一人で過ごせる場所、友達と語り合う場所、身体を思いきり動かせる場所。多様な過ごし方が、そのまま受け入れられています。
とかく子どもたちは、その行っていることで大人に評価されがちです。歴史の本を読んでいれば良いこと、ゲームをしていたら悪いことのように。歴史やゲームに良い悪いはなく、それらとの関わり方が大切です。
子ども個人の活動への大人からの制限がないからこそ、子どもたちは自由を経験し、自由な中で自分の行動を振り返り、他者との関係を考える経験を重ねていきます。
そして、「ここにいていい」と感じられる空間があることは、新しいことに挑戦する勇気の土台でもあります。
空間は物理的にも大切にしています。清潔な校舎は心身の健康や思考をクリアにしますし、インテリアも毎日生徒は目にし無意識に浸透するものとして整えるようにしています。

人間 ―― 対等で尊重し合う関係の中で生きる
TSSでは、年齢や立場による上下関係は前提とされていません。子どもも大人も、同じコミュニティの一員として日々を共に過ごします。ミーティングでは、年少の新入生の一言が、年長の生徒や長年いる生徒、また大人であるスタッフの意見と同じ重みで扱われます。
その体験を通して生徒たちは、
「自分の声はここにあっていい」
「違う考えをもつ人と共に生きていける」
という感覚を、知識ではなく経験で身につけていきます。誰かと比べて評価されるのではなく、違いを前提に関わる家族ではない他者の存在が、人との距離感や協力する力、そして人間関係におけるしなやかさを育てていきます。
 サドベリースクールは世界一自由な学校といわれます。それは個人の自由として合っていますが、他者との関係で好き勝手してよいことはありません。また全員が友達や仲間になる必要もありません。しかし、縁あって同じ時代や空間にいるそのような人とも、尊重し合ってやっていくことも必要です。
人は人との間で人間となります。幸不幸も人間関係が大きく関係している。ならば、人との関りを子ども時代に深くたっぷり持てる時間と空間が大事です。そのためにも人との関りが自由に持てることを重視しています。
子ども同士、大人同士、そして子どもから大人へも、大人から子どもへも、立場の違いとともに、一人の人間としての尊重を大切にしています。

三つが重なり合うところで
「時間」「空間」「人間」が調和することで、生徒たちは他者と共に生きながら、自分の感情や興味に誠実であることを学んでいきます。それは知識を身につけること以上に、「自分の人生を自分で引き受ける経験」を積み重ねるプロセスです。
東京サドベリースクールは、子どもが自分らしく生き、人として自立し、幸福へと歩んでいくための経験が積み重なるコミュニティであり、その一歩一歩が、未来へと続く確かな土壌となっています。

12月23日(火)年内最後!
【親子見学会 毎週火曜(親御さんのみも歓迎)】
 お子様が日常の雰囲気を感じられます。
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【1日学校体験】
 お子様が実際のスクールを体験できます。
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1月日程、近日日程公開
【学校説明会(親御さんのみも歓迎)】
 生徒にゆっくり質問もできます
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