【スタッフ教育コラム】日本の民主主義が性別の壁を越えた日、そして子どもの権利へ
本日4月10日は、日本の民主主義において、大きな一歩が刻まれた日です。
1946年のこの日、女性が初めて参政権を行使し、選挙に参加しました。いまでは当たり前のように感じられる「男女ともに政治に参加できる社会」ですが、日本においてそれが実現してから、まだ80年ほどしか経っていません。100年にも満たない、比較的新しい歴史なのです。
民主主義の起源は、約2500年前の古代ギリシアのアテナイ(アテネ)にさかのぼるとされています。紀元前508年ごろ、市民が政治に直接関わる仕組みが生まれました。
私は民主主義を柱の1つとする教育として、またサドベリースクールの生みの親であるダニエルグリーンバーグさんから話を聞いていたので、今のサドベリーにつながる人類の歴史として、実際にその地を訪れました。
アテナイの中心にあるプニュクス(プニカ)と呼ばれる小高い丘。そこでは「民会」と呼ばれる会議が開かれ、市民一人ひとりが政治について発言し、意思決定に参加していました。
自分たちの社会を、自分たちで決める。これはその地に住む者が自分たちの社会の政治方針について発言権と議決権を有していた画期的なシステムでした。

しかし、その先駆的な民主主義にも大きな制限がありました。参政権を持っていたのは、市民である成人男性のみ。
女性や奴隷身分の男性には、その権利は認められていませんでした。
日本においても同様です。市川房枝氏ら数多くの方の尽力により、第二次世界大戦後、日本国憲法により男女平等の参政権が明記されました。ようやく1946年4月10日に女性が選挙に参加できるようになりました。
この日は「婦人の日」として記念され、現在ではより現代的な表現として「女性の日」と呼ばれています。

こうして振り返ると、「当たり前」と思っている権利が、実は長い時間をかけて少しずつ拡張されてきたことに気づきます。
かつて女性に認められていなかった参政権が、今では当然のものとなったように、意識にすらのぼらないほどの“常識”により見落としているものがあるはずです。
私たちは、子どもにも同じように目を向けています。
教育を選ぶ権利、自分の時間をどう使うかを決める権利、社会の一員として意見を持ち、表明する権利。これらはまだ十分に保障されているとは言えません。
しかし、いつかそれらも「当たり前」になる社会を目指したいと考えています。
TSSは、そうした未来に向けた“民主主義の実験場”です。
学校という小さな社会の中で、子どもも大人も対等な一票を持ち、話し合いを通じてルールや運営をしています。そこでは、子どもは守られるだけの存在ではなく、社会を共につくる主体として扱われます。
いま、この瞬間に当たり前だと思っている社会も、過去の誰かの挑戦の積み重ねによって形づくられています。だからこそ、私たちもまた、小さな実践を重ねていきたい。
夢は2度みるといいます。1度目は頭の中で、2度目は目の前で。その2度目まで、2500年かかるかもしれませんね。私たちの存命中や、東京サドベリースクールが続いているかもわからない。
しかしいつか、子どもの権利が本当に得られる日の礎として、TSSがレンガのひとつになれたらと考えています。
ここで育った子どもたちが、やがてより大きな社会の一員として、自分のできる範囲ででも未来をつくっていく。その姿を、心から楽しみにしています。

(スタッフ 杉山)
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