【スタッフ教育コラム】少子化の今だからこその年齢ミックス

東京サドベリースクールには学年がありません。在籍できる年齢は、5歳から18歳まで。
教育機関でのここまでの年齢ミックスはなかなかないでしょう。
「うちは学年がないよ」とうたっている学校でも、小学生年齢内、中学生年齢内、高校生年齢内と、それぞれ分けられていると思います。

でも本校は全ての年齢がミックスされている。
だからこそ、より年齢で区切らない多様性が活かされています。



そもそも私たちは、全ての子が同じ年齢で、同じことを学ぶ必要がないと考えています。
それは全ての子が違う存在だから。

もし必要なことがあれば、本人がその時に学んでいけばいい。
必要でないと考えるのであれば、それは現在必要ではないという考え方なのです。

そして社会では、1人で生きているわけではありません。
多様な年齢がミックスされて生きていて、
「うちは32歳しか働けないよ」
という会社は基本的にはありませんね。

本日、在籍3年目の年上生徒が、入学して2ヵ月目の年下生徒に、話し合いの書記の仕方を教えてあげていました。

本校では伝統的に、新入生に学校での公的な活動のやり方などを教えるのは先輩生徒。
もちろんスタッフも教えることもありますが、生徒は少し年齢や熟達度が上の生徒に教えてもらう方が良い場合も多いのです。
そして教えることで先輩生徒らも学んでいきます。

現在日本では、家庭内での子どもの数は2人が最も多い人数となっています。
次に多いのが1人、次に3人となっており、年々子どもの数が減り続けている日本においては、異年齢と日常的に接せられる機会が減り続けています。
しかし、社会は異年齢が当たり前。

これでは働き出してからいきなり異年齢と長時間接する子が増えるのは当たり前ですし、
ずっと同じ年齢の人とだけつきあっていたら、
異年齢間でのコミュニケーション力などが子ども時代に育たないのも当然の結果なのです。

私たちは、人生の長い時間を異年齢の人々と関わって生きていくことになります。
であるならば、子ども時代から子ども同士でも異年齢な環境の中で過ごす方がいい。
新入生が時を経て先輩になっていく。そしてまた新入生に教えていく。
そのプロセスそのものが全ての年齢の子にとってメリットがあると考えています。

(スタッフ 杉山)

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