【スタッフ教育コラム】咲ける場所を選ぶことも大切

徒歩数分の学校には、足が向かない。
でも毎朝、1時間かけ電車を乗り継いでやって来る子どもたちがいます。

「みんなと同じにできない自分」が、どこかおかしいのかと思っていた、と生徒は語ります。
教室の椅子に座るたび、息が詰まる感覚。

そんな子どもたちが、今日も電車を乗り継ぎ、1時間かけて東京サドベリースクール(TSS)にやって来ます。
なぜでしょうか?

「ここでは、自分でいられたから」
と、ある卒業生は語ってくれました。

TSSには時間割がありません。
テストもありません。
何をするかもしないのかも、決めるのはいつも自分自身です。

入学した生徒が最初に感じるのは、開放感だといいます。
「いい子」も「本音を隠す」ことも必要ありません。
皆で決めたルールや、自他を思いやるマナーを大切にしていれば、誰もその個人を急かせず、責めません。

その静けさの中で、自分に向き合い、少しずつ挑戦する勇気を育むことで、ゆっくりと、自分の内側から何かが芽生えてきます。

料理をする子がいます。
ひたすら本を読む子もいます。
ゲームをする子もいれば、仲間と議論することに夢中になる子もいます。
傍から見れば、”勉強”をしていないように見え、「学んでいない」「遊んでいるだけ」に映るかもしれません。

でも、その時間の中で子どもたちは大切なことも学んでいます。
自分が何を好きか。何が嫌いか。
どんなときに本気になれるか。

それは、誰かに教わるものではなく、自分で発見するものです。
逆にいえば、誰かが与えてくれるわけでも、誰のせいにもできません。
それはある意味では厳しいところですが、社会もそうなので子ども時代から経験して社会でやっていけるようになってほしいと考えています。

「近所の小学校は行かなくとも、電車で1時間のサドベリーは元気に毎日通っています」
上記はある保護者の方に伺った言葉です。
徒歩数分の近所の学校には行かなかった、行けなかった。
それは決して恥ずかしいことでも、弱いことでもありませんでした。
ただ、その子にとっての「合う環境」が、たまたまそこではなかっただけです。

TSSには1時間半かけて通う生徒もざらにいます。
それだけの時間をかけても通いたい環境がある。
ただ、それだけのことです。

置かれた場所で咲くよう努力することも大切かもしれません。
ただ、適材適所というように、咲ける場所を選ぶことも大切にしてほしいと思います。


(スタッフ 杉山)

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<開催日>月1休日毎週火曜
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