written by staff
杉山まさる

サドベリーではルールやマナーを守っていれば、一般的な教育と比べると好きなことができるので、みんな楽しく過ごしているイメージがあるかと思います。

しかし全ての生徒がそうかというと、実はそういうわけでもありません。悩んでいる生徒もいます。

サドベリーにいると、自分という人間に光が当たりはじめることがあります。
それは、自分自身に自分の目が向きだした証拠です。

しかしそれは同時に、見たくないもの、見ずにきたものである影が、はっきりしてくるということでもあります。その影も含めて自分だということが、自分に向き合うということになります。

悩みやモヤモヤした気持ちにしっかりとに向き合った生徒は、そこにある光を、自分の道を見出していきます。
しかし影を見ずにいると、その影はどんどん大きくなっていきます。
光だけ見ていると、気づいてほしい影がもっと大きなシグナルを発するかもしれません。

昼も夜もあって1日です。
晴れも雨もあって天気です。
両方あって、成り立っている。
どちらがいい悪いというのは極端です。

そうやって、楽しいだけじゃなくちゃんと悩んで道を見出すという経験も、その後の人生に大きく活きてきます。
楽しみも、悩みも、上手に使って自分の人生を生み出してもらえたらと思っています。

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