【スタッフ教育コラム】「環境を選ぶ」という知恵 古典に学ぶ子育て ― 孟母三遷 Vol.1
『孟母三遷(もうぼさんせん)』という言葉をご存じでしょうか。
古代中国の思想家・孟子の母が、息子のためによりよい環境を求めて三度住まいを移したという故事です。
最初は墓地の近く、次に市場の近く、そして学問所の近くに越したとき、孟子はようやく学ぶことの喜びを身につけたと伝えられています。
孟子は儒学の礎を築いた人物として、徳川家康や吉田松陰をはじめ、日本の教育や思想にも深く影響を与えてきました。

環境が、人を育てる
これは何も昔話ではありません。
環境が人を育てる——その真実は、子どもの育ちにも、大人の仕事にも、変わらずあてはまります。いわゆる成功した人々も、転職や配置換えなどをたくさん経験しています。
「三遷の教え」という言葉が今も残っているように、現代でも子どものために引っ越す親はたくさんいらっしゃいます。東京サドベリースクールにも、そうしたご家庭が多くいらっしゃいます。その教えは約2400年を経た今も息づいているのです。
TSSにいらっしゃる保護者の方の多くは、
「子どもの目が輝く瞬間を大切にしたい」
「子ども時代そのものを豊かにしたい」
という思いから、足を運んでくださいます。

「ここに通いたい」を選ぶ時代
大人は今、より自分に合う仕事や職場に転職することが当たり前になりました。子どもも同じように、自分が「ここに通いたい!」と感じる教育を選ぶ時代です。
それはアウトローでも逃げでもなく、自分の幸せに責任を持つための、勇気ある一歩です。
すでに突入しているAI時代に求められるのは、「その人ならでは」のものです。好きなこと、得意なこと、人との関わり方——それらは大人が与えるのではなく、子ども自身が過ごす日々の中で、土の中の根のように、じっくりと育まれていきます。
TSSでは、子どもたちが誰かの決めたカリキュラムではなく、まっさらな自由の中から「今日、何をしようか」を自分で考えます。スタッフも生徒も同じ1票を持ち、自分たちのコミュニティであるスクールのことを一緒に決めていく。その体験が、自分を知ること、他者を尊重すること、社会の一員としての自覚へとつながっていきます。

子どもたちのために、環境をつくる
人間らしさは、人と関わる中でこそ育まれます。TSSの「自由と民主主義」は、子どもたちがその土台を、たっぷりの時間をかけてつくるための環境です。
孟子の母が三度、引越しをした理由は、環境が与える影響と、子どもへの愛からでした。子どもにとってよりよい場所を探すことは、2400年前も、今も、変わらず親心のまんなかにあると思います。
私自身も、あらゆる教育、学校の中で、最も自由で民主的な経験ができるよう、TSSを始めました。
それも、子どもが自由に自分を探究し、また他者と生きていくための民主主義を、たくさん経験できるよう願ってのものです。
想いが一緒の親御さんとともに、これからも子どもたちのための環境をつくっていきたいと考えています。
(スタッフ 杉山)
新たな教育を見て、子どもの選択肢を広げてみませんか?
【オープンデイ】
サドベリースクールを見学&プチ体験してみませんか?生徒の様子をご覧いただいたり、お子様が生徒と一緒に過ごせる時間、学校説明など選べます。親御さんのみも歓迎です。
<開催日>月1休日・毎週火曜
https://tokyosudbury.com/information-session/

【1日学校体験】
生徒と同じようにサドベリースクールを1日体験できます。
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