サドベリー・バレー・スクールの卒業生の80%は4年生(6年生)大学や専門学校に進学しています。そのうち約20%が大学院まで進学し、学びを続けました。

なぜそのように大学や専門学校に進学する率が高いのかと、実際の卒業生に当校スタッフが質問をしたところ、「アメリカでは、18歳くらいで進学するのは自然な事だよ。日本でもそうでしょ?」と答えていました。

この辺りは、日本の感覚と似ているのかもしれません。しかし、以下のグラフからサドベリー・バレー・スクールの卒業生たちは、専門的なキャリアに必要な深い知識を得て専門性を高めたり、何かに挑戦することを自らの進学の目標としている生徒が多いことが分かります。

下記の文章は、当校スタッフが、サドベリー・バレー・スクールを卒業し、当時大学に通っていた女性(先程の卒業生とは別の方)と会話をしていて印象に残った言葉です。

「大学は大きなサドベリーのようです。ここでは、自分のやりたい事や興味のある事をもっと知る事ができる。大学で知り合った友人達は授業がつまらないと言っているけれど、それは本当に自分で自分の道を選んでいないからかなと思う。私はやりたかったことが、今の大学で学べて毎日が楽しいです!」

一方で、「新しい人やネットワークのため」や「旅行のため」という、学業以外に関連する項目が低いのも特徴的です。これは、卒業後の進学は遊ぶためではなく、また自分を見つける為ではなく、自分がすでに興味のある分野へのより深い知識などを学ぶ為という認識からだと、実際の卒業生が語ってくれています。

あるいは、遊ぶことや自分を見つけることは、サドベリー・バレー・スクールでの生活で十分に経験したということなのかもしれません。また、「選択肢を増やす」「それ以外の方法が見つからない」「外部からの期待にこたえる」の項目も低く、卒業生の多くが学びたいことや進学の目的を明確に持ち、主体的に歩んでいることを示しています。

大学はひとつの選択肢ですが、このアンケートを受けた卒業生で進学に興味のあった方は、全員が進学していたそうです。そして、なにより実際の卒業生に話を聞いたところ、自分がやりたい分野へ進む学生が非常に多いとのこと(数字は不明だが、彼いわくほとんどの卒業生)。

また、大学や他の教育機関への進学者の80%以上が教育に対して「価値があった」と感じており、また、進学先での生活が有益であったという結果がでています。

では、卒業生たちは、進学をしてどのようなことが有益であったと感じたのでしょうか。